『ルネサンス再入門』

澤井繁男、平凡社新書、7月15日に読み始め、8月16日に読了しました。

p24-25 「ルネサンス」の原義は「再生」である。イタリア・ルネサンスは古代の再生(復活)のみならず、古代ローマ時代に西洋世界を征服し得たイタリア人の天才との再結合でもあった。もっと細かく言えば、ラテン民族の復興でもあった(E・ガレン)。それは、古代ローマ時代を担った地中海地域の文化の復興を指している。

p72 やはりキリスト教こそ、ルネサンス文化の思想的屋台骨と言っても誤りはなかろう。

p129 イタリア語というのはフランス語やスペイン語と同じく、ラテン語の方言(俗語)であるが、その俗語が用いられた文学作品の成立には時間がかかった。

コメント