見城徹・藤田晋著、講談社+α文庫、7月28日に読み始めて今日読了しました。
編集者に最も必要とされるのは、小説でも音楽や絵、映画でも、自分のいいと思った作品やそれを作った人に、どれだけ驚嘆できるかだと思う。この感動を、自分だけのものにしておくのはもったいない、何とか世の中に広めたいと思って、僕はずっと仕事に取り組んできた。
編集に正解はない。自分のそのときの思いや心のあり方が、これほど仕事に反映する職業はないと思う。問われるのは、自分の生き方そのものなのである。だから僕は、常に日々新しくなっていきたい。すべてが夕方に死に、朝あけとともに生まれると〈思って〉眺めるだけで、間違いなく世界は変わる。 変化することは辛く、億劫である。しかし、自分のしてきたことをぶち壊さなければ、面白くもなんともない。また、進歩もない。日々燃焼し尽くし、自己革新を繰り返すこと。そうすれば生を極め、最後は絶望しきって死ぬことができるだろう。
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