『全体主義』

エンツォ・トラヴェルソ著、柱本元彦訳、平凡社新書、4月24日から読み始めて今日読了しました。

・なるほどなと思った記述
p140 「真実という概念自体を廃止した」あとに、全体主義はあらゆる虚偽の可能性をも排除するだろう。

・わかりやすかった表現
p143 全体主義は、民衆の社会構造とは無関係に「上から」民衆に押しつけられた暴力のシステムである。共産主義の暴力システムは、民衆の社会構造自体から、つまり「下から」発展したものである。それはロシアの社会体制に相応しかった。

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