ミシェル・フーコー著、小林康夫/石田英敬/松浦寿輝編、ちくま学芸文庫、2021年10月6日に読み始めて2月15日に読了しました。
p061 前二千年紀の終わりから前千年紀の初めの東地中海のヨーロッパ社会では、政治権力はいつもある種のタイプの知の保持者でした。権力を保持するという事実によって、王と王を取り巻く者たちは、他の社会グループに伝えられない、あるいは伝えてはならない知を所有していました。知と権力とは正確に対応する、連関し、重なり合うものだったのです。
p393〜394 私が考えるには、批判の作業は、私たち自身の限界についての仕事を必然とするものであり、つまりは、自由を待ちのぞむ性急さに具体的なかたちを与えることが出来る忍耐強い仕事を必要とするものなのである。
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