エーリッヒ・フロム著、鈴木晶訳、紀伊國屋書店、2022年7月24日に読み始めて今日読了しました。
知り合いに勧められたので、再読してみました。
「愛の性質を分析するということは、今日、愛が全般的に欠けていることを発見し、愛の不在の原因となっている社会的な諸条件を批判することである。例外的・個人的な現象としてだけではなく、社会的な現象としても、愛の可能性を信じることは、人間の本性そのものへの洞察にもとづいた、理にかなった信念なのである。」
最後はこれで終わりますが、今日の性や虐待などの問題に関して、そのとおりなのだろうと思いました。
1回目に読んだのは1993年でした。気に入ったところを書き出したノートを見ると、上記以外は今回とそれほど変わりません。でも、どれだけ理解できていたのだろうか、と疑問を抱きました。わたしが未熟なのかもしれませんが、若い人でこの域に達するのはなかなか難しいのではないでしょうか。
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