『星の王子さま』

サン=テグジュペリ著、内藤濯訳、岩波文庫、8月11日に読み始めて今日読了しました。

広東語に関する記事(『星の王子さま』広東語版について、記事はこちら)を教えてくれた知り合いに勧められたので、読んでみました。

子どものころに読んでいたら、どういうふうに感じたのだろう、と思いました。今はとても深い物語だということが理解できるけれども、小学生くらいのときだったら、どうだったかなと……。訳者があとがきで平安朝の物語文学や日記文学を意識して訳したことを書いていらして、元々は日本語も広東語のように話し言葉だったのだなと今さらながらに思い至りました。同時に、わたしの能力をはるかに超える、訳者の日本語能力の高さを思い知らされました。
平安朝の文学に興味を引かれました。退職したら小説をたくさん読みたいと思っていたのですが、今から少しずつでも読み始めたいと思いました。

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